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多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズのご案内

最近の白内障手術では、濁った水晶体を取り除きその代わりに眼内レンズを挿入しています。眼内レンズには単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの二種類あります。

単焦点眼内レンズは焦点(ピント)があう距離が1箇所だけのレンズです。そのため、術後は眼鏡が必須になります。例えば遠くに焦点を合わせた場合には近方用の老眼鏡が必要となり(図1)、近くに焦点を合わせた場合は遠方用の眼鏡が必要となります(図2)。

単焦点眼内レンズ 見え方のイメージ図

【図1】遠方に焦点をあわせた場合
【図2】近方に焦点をあわせた場合

この欠点を補うために登場したのが多焦点眼内レンズです。現在の多焦点眼内レンズは、遠方と近方の2ヶ所に焦点があります。このレンズにより眼鏡の使用頻度(依存度)を減らし、患者様のQOL(quality of life)を高める事ができるようになります。しかし見えにくい距離もあり、その時は眼鏡が必要となります(図3)

【図3】 多焦点眼内レンズ 見え方のイメージ図

また、単焦点レンズに比べるとレンズの構造上、暗所で光が散乱し光の周辺に輪がかかって見える現象(ハロー・グレア現象)やコントラスト感度の低下(色の濃淡を感じる力の低下)が生じる場合があります(図4)。これらの症状は、ほとんどの場合手術後の経過とともに改善されていきます。

【図4】夜間の見え方の一例

正常な夜間の見え方

光の周囲がぎらついて見える
グレア現象

光がにじんで見える
ハロー現象

手術費用

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、厚生労働省が先進医療の1つとして承認しています。

この手術(多焦点眼内レンズ・術中薬剤・医療材料費含む)は自費治療となり、片眼につき30万円、両眼60万円必要です。手術前後の診察、検査、薬剤費は通常の保険診療となります。なお、入院の方は別途入院費用及び食事療養費がかかります。

重要

多焦点眼内レンズは全ての方に挿入できるレンズではなく、眼の状態や生活スタイルによって向き不向きがあります。眼の状態を詳しく検査し、多焦点眼内レンズが適応かどうかの診断が必要です。

詳しい説明をご希望の方は、担当者に納得のいくまでお尋ねください。