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フェイキックIOL ICLとは

フェイキックIOLは、本人の水晶体を残したまま眼内レンズを挿入し、裸眼視力を向上させることを目的とした有水晶体眼内レンズです。LASIK手術適応外(強度近視・角膜が薄いなど)の方でも近視や乱視を矯正できる可能性がある屈折矯正手術です。

当院は、フェイキックIOLの後房型レンズである「ICL」を導入し、2011年から治療を開始いたしました。

ICLとはImplantable Collamer Lensの略で、有水晶体後房レンズです。眼球内の虹彩と水晶体の間にレンズを挿入して近視や乱視を治す方法です。 2010 年に厚生労働省から安全性と有効性が認められ高度管理医療機器として承認されました。

2014年3月に厚生労働省から貫通孔のついたHole-ICL(KS-AquaPORT ®)が認可されました。眼圧上昇を防ぐ目的でおこなっていたLIを行わずに手術を受けることが可能になりました。

LASIKとの違い

  • LASIKが適応外だった強度近視の方や角膜が薄い方も手術が出来る可能性があります。
  • レンズを取り出して元の状態に戻すことができます(LASIKは角膜を削るので元に戻せません)。
  • LASIKに比べて、コントラスト感度の低下やグレア・ハローを生じにくいと言われています。
  • 手術に高度な技術を要します(ライセンス制)。
  • LASIKに比べると症例数がまだ少なく歴史が浅いです。

手術方法・手術手順

  1. 麻酔をして角膜を数ミリ切開します。
  2. 切開部分からICLを眼の中に挿入します。
  3. 虹彩と水晶体の間にICLは固定されます

手術時間は10~20分程度で済みます。術後1~2時間は安静にしていただきます。その後医師の診察を受け、異常がないことを確認したら帰宅していただきます。

  • 検査はコンタクトを装用していない状態で受けていただく為、ハード・コンタクトレンズは約2週間、ソフト・コンタクトレンズは約1週間装用を休んで頂きます。やむを得ず、装用を休むことが困難な方は、主治医にご相談ください。
  • 検査の為、目薬で瞳孔を開き、精密屈折検査を行います。検査後、個人差はありますが1~3日間ぐらいまぶしさ、ぼんやり感などの見えにくい状態になりますので、お車での来院はご遠慮下さい。検査には時間がかかりますので、余裕を持ってお越しください。
  • レンズを海外に注文してから届くまでに4~8週間かかります。

手術費用

  片眼 両目
ICL 40万円 70万円
乱視用 45万円 80万円

手術後の注意事項

  • 手術が終わって2時間は安静にしていただきます。その後、医師の診察を受けて異常がないことを確認してから帰宅していただきます。
  • 内服薬・点眼薬は医師の指示通りに行ってください。
  • 手術当日の夜は、病院から経過をお尋ねする電話をさせていただきます。

手術後の生活の目安について

  手術当日 手術後1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目
食事
喫煙
首下のシャワー × ×
就業 × ×
テレビ × ×
車の運転 × × ×
パソコン・読書 × × ×
入浴・シャワー × × ×
洗顔 × × × ×
軽い運動 × × × ×  
眼の周りの化粧 × × × × × × ×
温泉・サウナ × × × × × × × ×
飲酒 × × × × × × × ×
重労働 × × × × × × × ×
  • 回復過程には個人差があります。 上記以外の事で、気になること、心配なことなどがありましたら主治医にご確認してください。

定期検査

手術後の検査日
翌日・3日目・1週間後・1ヶ月後・3ヶ月後・6ヶ月後・1年後

通院の間隔は手術経過によっても異なりますので、主治医の指示に従って、必ず受診してください。

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