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木村眼科内科病院100年史発刊によせて


木村眼科内科病院100年史発刊によせて

木村眼科内科病院 100年史編纂委員長 木村 亘

hs1307J01おかげさまで小院は、昨年5月に創立100周年をむかえました。これも、ひとえに皆様の温かいご支援とご指導の賜物と心より厚く感謝申し上げます。

皆様とともに歩んできた100年間のまとめとして、一昨年8月より100年史の編纂を進めておりましたが、このほどようやく上梓することができました。

思い起こせば、2年前の夏。100周年を目前にして、これまでの100年間を振り返り、未来への何らかの指針を得たいとの漠然とした期待を抱き、院内から募ったメンバーを招集して100年史制作を提案しました。

当初は100周年を迎える昨年5月、遅くても夏には発刊を目指していましたが、なにしろ素人の集まりです。作業ははかどらず時間だけが過ぎていきました。

それでも、祖父春治郎と父繁の学問的業績、春治郎の欧米旅行の写真集などの家族資料は 収集できましたが、困ったことに病院の開設資料など多くの資料を昭和20年の呉大空襲の戦火により焼失。思うように資料を収集することができません。どの ようにして資料を収集すれば良いのか、そしてそれを使ってどのような本が作れるのか、具体像が浮かびませんでした。こうした問題を打開するため平成23年 10月から、長年にわたり『呉市史』を始めとする地域経済史、医療史の研究に携わっておられる元広島国際大学教授の千田武志氏を顧問に迎えてアドバイスを 受けることになりました。

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編纂委員は千田氏のアドバイスのもと、院内、呉市保健所、呉市中央図書館などの徹底した資料調査を実施し、執筆は千田氏に依頼しました。在籍頂いた医師・ス タッフにも、お忙しい中ご寄稿を頂きました。しかし、資料の収集には思いのほか時間と手間がかかり、発刊予定の平成24年はあっという間に過ぎてしまいま した。それでも、納得のいく、より良い100年史を作ろうと地道な作業と苦労は続きます。

平成25年1、2月に初校。毎週金曜日の夜に4人の編集委員と千田氏で校正を行い、4 月に四校を経て校了。その後も写真引用承諾などのトラブル続きでしたが、なんとか6月に印刷にまわすことができました。そして7月19日納品。2年がかり で作成した100年史をようやく手にすることができました。

 

100年史編集委員集合写真 メンバーと医院長 木村 亘(前列左)、顧問 千田武志氏

100年史編集委員集合写真 メンバーと医院長 木村 亘(前列左)、顧問 千田武志氏

編集作業を終えて思うことは、現在の本院は先人のたゆまぬ努力と地域の支援によって存在し得ているのであり、それに応えるためには次の100年に向かうにふさわしい病院を作らなければならないということであります。

また本書の発刊も、病院内外の多くの人びとの協力によってなし得たことを実感として受けとめ、ここに改めて謝意を述べさせていただきます。

今後とも倍旧のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。

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